家族旅行

私が中学生になって暫くした頃、母が海外に行きたいと言い出しました。

女手一つ(実際には祖父母におんぶに抱っこ)で子供育てて、そういう楽しみもなかったのという主張に店長は一つ返事でOKし日程が決まりました。

あれは、9月か10月だったでしょうか。

パスポート手配でウキウキする母。

南国のゴルフ場を調べる店長。

当然二人は、私が一緒に行くことを疑って居ません。

いや、普通に学校だから。行かないから

可愛くないわね。折角の家族旅行なのに

あー、そうでしたね。これは実際の家族を踏みつけにしている上で成り立っている家族ごっこですよね。

そして私はその一員でした。吐き気がする。

お兄ちゃんも来るように言っておくから

いや、来ないだろ。一緒に住むのも嫌がったのに、旅行なんか来るわけない。しかも、兄はこの時受験生である。

そう受験生!それを平日学校休ませて旅行!

その発想はなかった。

湧いてる。完全に頭沸いてる。

結局兄にも振られ、妹と3人でグァムを満喫した彼らは帰国便が台風に巻き込まれ帰国が延期したと聞いた当時の私の率直な意見を述べよう。

もう帰って来ないでください。

である。

が、願いとは裏腹に無事に帰って来た彼らは、ビーチで撮った3ショットを引き延ばして大きなフォトフレームに入れ玄関に飾る暴挙に出ました。

玄関開けたら2秒で怒りが込み上げる家。

家出しなかった私のメンタルは多分この頃がMAXの強さだった。

間違いない。

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